越後おぐに くるまや工房展

ご挨拶

くるまや工房は、古くから大自然に囲まれた、自給自足のこの地で、養蚕、製糸、繭の買い継ぎ商や、小千谷縮、小千谷紬の製造と、時代の変換と共に進化を遂げて参りました。
豪雪地帯ゆえ、冬の間は外の世界から閉ざされます。静寂の中で機を織り、春になると一斉に芽吹く植物たちがたくさんの素材を与えてくれます。夏はきらめく陽射しが糸を美しい色に染め上げてくれます。大地や水は豊富な鉄分を含み美しい糸に味わいと深みを与えてくれます。
私たちがしていることは、この大自然の力に少しだけ知恵と技をプラスすること。くるまや工房の作品は、すべてこの地でなければ作り出せない物ばかりです。

くるまや工房社長 高橋克明

場所 青山 ゑり華
日時 6月9日(金)~6月12日(月)
営業時間 10:30~19:00

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日本全国に色々な染織品があります。そしてそれはその地域の気候、風土、特産品などに大きく拘わっています。新潟の小国町は、信濃川の支流である渋海川に注ぐ多くの支流より蕩々と雪解け水が注がれています。その豊かな水はこの町に多くの恵をもたらせています。その一つが農閑期に作られる和紙でした。
豊富で綺麗な水は和紙の生産に適します。豪雪地帯の小国では、小千谷縮や越後上布が雪に晒してオゾンの力で不純物を取り除くのと同様に、和紙を雪に晒して白く美しい和紙が生産されていました。最盛期の明治時代には何と八百万枚も全国に出荷されたそうです。また小国では何処の家にも必ず柿の木が植えてあり柿渋を採っていたそうです。
現社長の父で会長の高橋昭英さんがデパートで見た諸紙布の座布団をみて、小国の和紙と柿渋を組み合わせたら面白い物が出来そうだとピンと来て早速試したそうです。「誰もやってないから教えてくれる人はいない。全部自分で考えて自分でやってみるしかなかった」そこから染や織に耐えられる糸を生み出すのに約十年の歳月を費やしました。鉄分をたっぷり含んだ地下水に浸けると柿渋の糸はグッと深みを増しとても美しい色に変化することも分かりました。
こうして小国の恵を受けて新しい染めものの歴史が始まったのです。

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この土地だから生まれた素晴らしい織物の数々をご覧ください

ここ小国町の自然の恵みを存分に生かしたものつくり、その一点一点からこの土地で生きてゆく覚悟と決意を感じます。
諸紙布の糸作りに十年以上の歳月を掛けたように、
他の紬も一朝一夕では到達し得ない美しさを湛えています。
是非お手にとってご覧ください。

青山 ゑり華 店主花岡 隆三

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左◆つなぎ糸 一反に約七十種もの違った絣を織り込んだ稀少品です。
中◆柿泥 くるまや絣 小千谷の代表的な緯総絣の柿渋染泥媒染の真綿紬です。
右◆本松煙絣 小千谷の代表的な緯総絣の松煙先染の真綿紬です。

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左◆柿泥紬 柿渋の媒染を使用した素朴なぬくもりを感じさせる真綿紬です。
中◆繭紬 真綿糸のふんわり感と駒撚り生糸のさらっと感が新しい単衣感覚の紬です。
右◆ぜんまい織八寸帯 ぜんまいの綿独特のやさしい風合いを楽しんで頂ける八寸帯です。

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左◆栗繭織八寸帯 栗繭(クス蚕)だけでつくった糸を織り込んだ独自の感触の八寸帯です。
右◆松煙太糸絣八寸帯 やさしく力強い太糸の絣八寸帯です。

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左◆玉糸絣九寸帯 玉糸のさらっとしたシャリ感を楽しめるあっさりめの絣九寸帯です。
右◆諸糸紙布八寸帯 経、緯すべて柿渋染の和紙糸だけで織り上げた八寸帯です。

 

くるまや工房 高橋社長
6月9日(金)・10日(土)・11日(日)の3日間ご来店
珍しい紬のアレコレをご説明頂きます。

☆くるまや工房高橋社長のおもたせ
小千谷名物へぎそばと笹だんご! 本場の味をご用意いたしました。
是非ご賞味ください。