トルコのアートな敷物【キリム展】2021/01/07
キリム展
1月15日(金)~17日(日)
3日間限定
青山ゑり華 店内にて
ふさぎがちな気持ちが明るくなる
おうち時間を豊かにするキリム
キリムはトルコ・アナトリア高原から中央アジアの広い地域に住んでいる遊牧民たちが織る平織の織物です。
ウールの平織のものすべての総称で、敷物に限らずテントや袋物など生活道具として使われているものもキリムと言います。
山羊や羊などを連れていた遊牧民たちが身近なウールを使って色やデザインなどを創意工夫しながらおり上げたキリムは、世界にただ一つの芸術作品です。
人の手によって、ひと目ひと目、丁寧に織られたキリムには工業製品にはない、あたたかみと風合いがあります。
左右対称でなかったり、色が突然切り替わっていたり、時に模様さえも途中で変わっていたり、途切れていたりします。
同じ色の糸が終わってしまったら、違う色の糸で続きを織っていたりします。
このおおらかな個性が、キリムを味わい深いものとし、あたたかみあるものとしています。
ゑり華×キリム 今回の開催にあたって
こんにちは、花岡です。
今年最初に特集するのは、着物ではなくトルコのキリムです。
コロナの影響でお家で過ごす時間が増える中、今よりも一層家を快適な空間にしたい、家族がよりゆっくりくつろげる場所にしたい、そう考える人が多いと聞きます。
家族が過ごす空間で活躍する染織品といえば敷物ですよね!
以前ギャッベを特集しました。
ギャッベは自然をモチーフにした毛足の長いイランの手結びの敷物。
キリムは幾何学模様が特徴的な毛足の短い平織り(つづれ織り)で織られたトルコの敷物です。
どちらもそれぞれ素敵です。
今回、トルコキリムに見せられ、コロナ以前は月に2回以上往復してキリムを仕入れていた坂元さんにお会いしたことから、この度の開催に至りました。
キリムの持つあたたかさを体感して頂ければ幸いです。
坂元さんが語る キリムの魅力
コロナになる前は頻繁に現地へ出かけていました。
こんな時だからこそ、楽しくて家が明るくなるような、日本の家に合うものを厳選してお持ちします!
夏はさっぱり、冬は保温力があり1年中つかえます
保温力が有り、座っているとじんわりと暖かくなってくるのを感じます。
夏場は適度なザラザラ感でさっぱりしていて暑苦しくなく一年中敷くことができます。
大きさは?
絨毯は何畳用という定型の大きさがありますが、キリムには細かなサイズ分けはありません。
部屋に合わせて織るのではなく、組み合わせて部屋を明るく楽しく使おうというのが現地の考え方です。
遊び心あふれた使い方ができます。
メンテナンスが楽
たためばコンパクトになり、重さもそれほどありません。自宅で洗えるのでメンテナンスに手がかかりません。
魅力的な柄
ひとつひとつのモチーフに意味が込められています。
一例をご紹介します。
「ラッキースター」
天から地上に幸運をもたらすと言われています。
「水流」
日本の鱗柄にも似ていますね。雨をもたらす柄です。
「生命の樹」
命の源、長寿を願って使われます。
「オオカミの口と羊の角」
オオカミは強さの象徴、羊の角は魔除けの意味があり、病気が家に来ないよう魔を祓う柄です。
日本の「鬼は外福は内」と一緒です。
「麦とチューリップ」
主食が小麦の現地にとって麦は大切な柄です。
チューリップは平和の象徴。可愛らしいお花が人気でよく使われています。
内陸国で紛争が耐えない地域でもあり、豊作と平和の願いが込められています。
キリムだけじゃない!シルクロード周辺の伝統工芸
シルクロード周辺の伝統刺繍「スザニ」やマーブル染「エブル」など、キリム以外の染織品もあります。
気軽に模様替えできるクッションカバーや、身につけても壁に掛けても楽しいショールなど、気分転換になるアイテムです。
ウズベキスタンの女の子は、嫁ぐまでに全ての持参する布に刺繍を施します。
嫁ぎ先へのアピールと、離れる家族に成長を見せるためです。
この布支度がとても重要な伝統として受け継がれています。
羊毛のショールとエブルのショール
日本の墨流しは、トルコのエブルが発祥と言われています。
1月15日(金)~17日(日)
3日間限定
青山ゑり華 店内にて