着物を通して素敵に年を重ねていくお手伝い – 青山 ゑり華

着物を通して素敵に年を重ねていくお手伝い – 青山 ゑり華

すべての手間は着心地のために 關織物 作品展2018/05/10

日時 5月11日(金)~5月14日(月) 場所 青山 ゑり華

?営業時間 10:30~19:00

この度ゑり華で大島紬の作品展を開催することになりました。
独立して約19年、その間大島紬を特集したのはたったの一度、五年前の奄美大島の有村絹織物だけです。
大島紬の多くは、効率と細かさ(高単価)を追い求めて、着る人を置き去りにして来ました。
その結果見た目は良くても着る人にしっくりこない物になってしまったのです。
そのイメージを覆してくれたのが有村絹織物でした。
昔ながらの製法を守りとても良い風合いで、現在ではあまり見られない一元(ひともと)の絣を中心に作っている貴重な機屋さんです。

気になる機屋を見つけました

その反物に触った瞬間、そのモチッとした感触に鳥肌が立ちました!「なに、これ!」大袈裟に聞こえますが、本当にそんな感じです。試しに折々の催事でちょっとずつ入れて見ました。何人かのお客様の目に止まり、お求め頂きました。はじめは色使いや都会的なセンスに惹かれて試着された方も、身体に沿うその柔らかさと風合いに驚かれます。いつまでも羽織っていたくなる気持ちの良さなんです。実際にお求め頂いた方は、とにかく着心地がいい!着ていて本当に気持ちが良い!そう言って頂けます。この大島紬はどうやって作られているのだろう?一体どんな人が作っているのだろう?もう気になって仕方が無い私。ここは行くしか無い!と言うことで昨年の研修旅行は鹿児島に行ってきました。(他にも宮崎の綿薩摩・久留米絣・博多織も見てきました)そこでこの大島の秘密をこの目でしっかり見届けるぞ!が、しかし・・・。關さんだけの秘密は見つけられませんでした。特殊な機械や装置、特別な薬品等々全く無し。

着心地のために、いっさい手間を惜しまない、すべては着る人のための物創り

泥染以外のすべての行程を自社で行い、手間を惜しまず「触感」を追求する
たとえば
糸 純国産の上質の糸を使い、柔らかく丈夫な糸にする。
染 天然染料で回数を重ね深みと味わいを出す。泥染は奄美大島の野崎さんに。
練 練りが浅いと織り易いが硬くなる。織りにくくても風合いが良い練りを心掛ける。
撚 通常よりも経糸で約2割、緯糸でなんと半分以下の甘撚で仕上げて柔らかな風合いを生む。
織 着心地を意識した打ち込みをする。JD0B3034

帯や小物が乗ってもバランスの良い意匠

純国産繭のみの絹糸で手織りされ、光沢が美しい大島紬。
着易さは生地だけではありません。
縞や格子、そして無地感覚の細かい柄は帯や小物のコーディネートがしやすく、飽きも来ない。
それも着易さと考えます。
季節感も無いので着回しの利く、便利でおしゃれな街着です。

 

 

関織物 訪問日誌

昨年の7月私はスタッフ5名と問屋さんの担当者2名と共に研修旅行に出掛けました。

・宮崎の秋山眞和氏の工房
・綿薩摩の東郷織物
・鹿児島の關織物
・森山虎雄氏の久留米絣
・博多の西村織物
を3日間掛けて勉強させて頂きました。
鹿児島には2日目の朝から工房を見学させて頂きました。
鹿児島と言えば「白くま!」(半澤)
そ、それもそうですが・・・、桜島が噴煙を上げていました。

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いえ、この写真のほとんどは雲ですが。

關さんの工房は普通の住宅地にあって、一見してそれとは分からないくらいでした。
案内くださるのは關織物の代表で、唯一無二の会を主宰している關健二郎氏。IMG_5846
巨漢です、さすが西郷どんの国です。

 

糸・糸・糸 工房の1階には艶々の糸で溢れていました

機屋さんに糸があるのは当たり前ですが、こちらの糸はなんとも良い艶を放っています。
すべての段階で「お客様の着心地の良さ」を追求する手間と工夫が貫かれていました。

 

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織る人の個性が作品の風合いを決める

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軽やかに飄々と機に向かう父關順一郎氏。
夕刻からの1杯を楽しみに畑に向かいます、お酒はもちろん芋焼酎!

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長男の關祐一郎氏は物静か、「気は優しくて力持ち」な感じの方。(勝手なイメージですよ)
機の音には迫力があります。ドスンドスンと重低音。
重厚な質感はここから生まれます。

ちょっといい場所へのお出掛けに、着て欲しい

普段よりもちょっとお洒落に、さりとて気の張らないにお出掛けにピッタリのきものです。
無地感覚の柄は帯や小物を楽しめて、身体に沿う柔らかさと上質な光沢は着心地を楽しめます。

關健二郎氏ご来店IMG_5852

ゑり華に11日~13日の3日間ご来店くださいます。
せっかく来ていただくので、お土産として「超お買い得品」と鹿児島名物「蒸気屋のもぜかるかん」をご用意いたしました。
大島紬の概念が変わるものづくりの神髄を是非お確かめください。?

とにかくお話を伺うだけでもものすごく面白いので是非遊びにいらしてください!

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ちょっと一息のおもてなし
ご来店の方には、蒸気屋の「もぜかるかん」をおもてなし。
可愛いという意味の「もぜ」、餡子が入っていないかるかんです。
九州以外には店舗が無く、お取り寄せしないと手に入りません。

お買い得品をチラッとご紹介

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限定お買い得品110,000円(4反限定)

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限定お買い得品168,000円(10反限定)

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限定お買い得品280,000円(4反限定)

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