自分の好きな物を帯に出来る「染帯のお誂え」2021/01/30
ゑり華で人気のイベントの一つに「染帯のお誂え」があります。
お誂え、いい響きです、憧れますね~。
えっ、お誂えを 知らない!
ではご存じない方にご説明いたしましょう。
国語辞典を引くと、
誂え=注文して作ること。また、そのようにして作った物。あつらえもの。オーダーメイド。
とあります。
古い映画で貴婦人が「この着物や帯は京都で誂えてもらったの」なんていっているのを聞いたことはありませんか?
今回皆様に体験していただきたいのは、生地を選んで柄と地色を決めて職人さんに染めてもらう、昔ながらの「お誂え」です。
お誂えのもう一つの利点
貴方のために白生地から染めるので、貴方にぴったりの寸法で作れること。
お太鼓と前柄の間隔は、標準で二寸七分で作られています。
細めの方や豊かな方には柄が出ないことも有りますが、一から作ればそんなことも有りません。
でも良いことばかりではありません。
お誂えは「高い」のです。
職人さんが貴方の希望を聞いて貴方の望む帯を貴方の為にだけに作るのですから、はじめから有る物を選んで作るよりもどうしても高価になってしまいます。
ところがゑり華がお願いしている京都の作家さんは、二〇年以上前からずーっとお願いしている作家さんなのでとても良心的な価格にて描いてくれます。
昨年12月に開催されたお誂えの会にご注文頂いた品が、上がり始めましたので一つずつご紹介しますね。
最初にご紹介するのはAさんのもの。
Aさんはトロンボーンを習っていて、トロンボーンの帯が欲しいと思ったけど、何処にも無い。
そこでゑり華の案内を見てトロンボーンの帯を作ろうと思ったそうです。
自身でネットで色々と画像を集めてイメージを固めてからご来店頂きました。
画像のプリントとメモ(上の写真)を持って作家さんと相談し、出来上がったのがこちら。
どうでしょう!
この世でたった一つしか無い、自分のために描かれた染帯です。
Aさんは「トロンボーンの先生や色々な人に話してて、締めていくのが楽しみです」と明るい顔で言って頂きました。
これからガードをかけてからお仕立てに入ります。
もう少々お待ちください。