着物を通して素敵に年を重ねていくお手伝い – 青山 ゑり華

着物を通して素敵に年を重ねていくお手伝い – 青山 ゑり華

303友禅シリーズ登場2017/11/01

303シリーズに新柄登場しました。

今まで縞柄のみだった303シリーズに柄物を!と構想2年。
やっと形になりました。
今回の新柄は「輪違い(わちがい)」と「ペイズリー」です。それぞれ4色です。

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男性にもお勧めの輪違い柄は、黒、水色、青黒、黄緑の4色です。

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洋服感覚で着られるペイズリー模様は青、赤紫、黒、黄色の4色です。

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303は絹と木綿の混紡で、木綿の洗える手頃さと、絹のツヤ、艶やかさを併せ持ったとても便利で優秀なきものです。しなやかな肌触りに、着付けをした時のピタッと止まる感覚は、まだ着付けになれていない着物初心者の最初の1枚としてお勧めです。

「洗える着物」と検索すると、ポリエステルのものが上位に出てきます。もちろんポリエステルも高機能のものもたくさん作られていますし、リーズナブルでお手入れも楽々で素晴らしいと思います。

ただ、どうしても天然繊維のものづくりにこだわりたい。毎日気軽に着られて、お手入れも簡単な天然繊維のきものが欲しい!と思い探していく中で、絹木綿を織っている工房に出会い、オリジナル制作をお願いしました。制作の段階で色出しをきくちいまさんにお願いし、このシリーズを「303」と名付けて頂きました。この名前には、365日から夏の7.8月(62日)を引くと303日になることから、1年を通して夏以外着て欲しいという意味が込められています。

そもそも何故縞柄が多かったのか

絹と木綿では染める際の染料が違います。絹は動物性染料、木綿は植物性染料を使用するので、織ってから後染することが難しく、先染のものしか作れませんでした。
そのため、必然的に縞柄になってしまいます。
もちろん縞柄でも、縞の太さや色を変えるだけで様々な雰囲気の物を作ることができます。今までも可愛らしい雰囲気の物から、男性も使えるようなシックなものまで様々なものを制作しました。

ただ、その一方で、「縞以外が欲しい」という声もありました。
最初の1枚は良くても、2、3枚目も全て縞では味気ない、生地は魅力的なのに。
というお客様の声のもと、構想から2年半、とうとう後染の303が誕生しました。

絹木綿の混紡を白生地で織り、その生地を京都の紫織庵さんへ。型友禅染をお願いしました。最初はムラがあって全然希望の色に染まりませんでしたが、試行錯誤の末、絹木綿の友禅染に成功しました。生地質も年々改良し、より着心地の着物を作ることを追及しています。

バリエーションが豊かになってさらに楽しみが広がった303を是非店頭でご覧ください。

自宅で洗えるふだん着の着物 
303友禅シリーズ 55,000円(税抜)
仕立代 17,000円(正絹衿裏、正絹居敷当代含む)(税抜)
11月2日から店頭販売開始