越後おぐにくるまや工房製柿渋諸紙布八寸帯

越後おぐにくるまや工房製柿渋諸紙布八寸帯2017/06/09

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「諸紙布」もろしふ
紙布とは、和紙を細く切り撚りをかけて緯糸として織った布のことを言います。
この諸紙布とは経糸緯糸ともに紙糸を用い一本一本丁寧に織った紙糸だけでできているものをいいます。

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また柿渋染は、紙糸を柿の渋で染色しています。
柿渋は染めた後天日に干します。光に当てると赤外線の力で発色するのです。
何度も何度も染と天日干しを繰り返し発色させた後、一年以上も寝かせた染色紙糸を経糸鉾糸に使用します。

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一枚一枚の和紙から出来上がるこの織物はその制作工程に相当の年月を要し大変稀少な織物でございます。

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通常紙布に使う和紙は楮や三椏を細かくして漉き上げた和紙を使いますが、くるまや工房ではわざと繊維を粗く漉き上げます。
その和紙を裁断し、紙縒りにすると糸に細太が出来ます。
上の写真をご覧ください。よく分かりますよね。
この不均等が、この帯の味わいを深めてくれるのですね。

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シンプルな帯だけに、夏のおしゃれ着全般にスッと溶け込んで、装いを引き立ててくれる便利な帯ですね。