着物を通して素敵に年を重ねていくお手伝い – 青山 ゑり華

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社長ブログ

中町博志 加賀友禅九寸名古屋帯「ぼたん」2022/02/13

こんにちは、青山ゑり華店主の花岡です。
本日ご紹介するのは本加賀友禅の染帯です。
作者は加賀友禅を代表する作家、中町博志さんの作品です。
作品名は「ぼたん」
濃い紫紺色の地に淡い紫濃淡のぼたんの花。
闇夜に咲くぼたんをイメージして染めてもらいました。
中町さんのぼたんは、たっぷりと量感抜群で存在感が物凄いです。

これぐらい地色が濃い色だと、合わせる着物はとても選びやすですね。
淡い地色の着物に合わせると全体がグッと閉まります。
また濃いけれど、黒では無いので黒い泥大島にも合わせて頂けます。


淡い黄色系の小紋(花想蓉の飛び柄絞小紋)にあわせてみました。

どうです、この締まり具合!

前柄は蕾のぼたんです。
関東巻きと関西巻では若干変わります。こちらは関東巻です。

花芯の描き方がいかにも中町さんです。

花芯の紺と黄色と緑系の差し色がきかせ色になっていて、外に向かって淡くなって行くぼたんの花びらの中心となり、軸となって安定感をもたす役割を果たしています。


中町さんの落款は「博志」
外側の枠の色が中町さんの「色」って感じです。

このぐらいの濃い地色を染めようと思うと、最高の生地を使います。
別織 重目駒々塩瀬。
帯の長さで375g !
長さ的には着物の三分の一しかないのに、重さは標準的な小紋に使われる生地の半分もあります。


ですから、発色も良く仕立て上がった時にしも心地も抜群に良いのです。

加賀友禅作家 中町博志先生

1943年 富山県福光町生まれ
    中学卒業後、東京の印刷会社に就職。
    3年間勤めた後 金沢の印刷会社へ。
1966年 直江良三氏に師事
1971年 光風会展工芸部に初入選
1972年 加賀友禅師として独立
1979年 第1回日本新工芸展に入選(以降も入選)
1980年 光風会展文部大臣奨励賞、光風会会員賞を受賞
1981年 石川県現代美術展最高賞を受賞
1988年 石川県指定無形文化財加賀友禅技術保存会会員に認定
1995年 加賀友禅伝統工芸士に認定
    現在に至る

価格とお問い合わせ

中町博志作 加賀友禅染帯「ぼたん」


中町博志作 加賀友禅九寸名古屋帯「ぼたん」
308,000円(税込)
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