御召2016/05/14
シボの風合いと肌触りを楽しむ着物、その筆頭が御召です。
江戸時代、11代将軍徳川家斉が好んでお召しになっていたので、将軍のお召し物→「御召」と呼ばれるようになったそうです。
②〈どんな時に着られるの?〉
御召は、柄によって着ていく場が変わります。
縞・絣の御召は、休日のお出かけやデート・観劇などに最適な、カジュアル向きのお洒落着です
無地や細かい柄の御召はパーティーやガーデンウェディングまで着られます。
③〈特徴は?〉
タテ糸・ヨコ糸ともに強く撚り(より)をかけて糊付けして織り上げます。
糊を落とすと撚りが戻って出来る美しいシボが特徴です。
④〈なにがいいの?〉
シボがあるひんやりとした風合いは、湿度が高い日本を快適に過ごすために作られた、素晴らしい知恵の産物です。
また、着崩れしにくいので初心者の方にもお勧めです。
⑤〈御召の種類は?〉
無地御召・縞御召・絣御召・紋御召・絵貫(えぬき)御召・縫い取り御召・風通(ふうつう)御召などがあります。
⑥〈御召の産地は?〉
西陣御召・桐生(きりゅう)御召・塩沢御召・白鷹(しらたか)御召・多摩御召などが現在も織られています。
その中からゑり華では西陣御召・塩沢御召・白鷹御召を取り扱っております。
<御召おもしろエピソード 御召を着ると頭が良くなる?!>
以前矢代仁さんの部長さんが教えてくれました。
御召の表面は撚糸によりシボがあります。このシボのために摩擦係数が高くなり、きものを着たときに滑らないので着崩れしにくい。
着崩れしているとだらしなく見えてしまうが、きちっとした着姿は美しく、着ている人が賢く見える。
と言うことから転じて「御召を着ると、頭が良くなる」というように言われたそうです。
着崩れしにくいと紐の加減もゆったり出来るので楽に着ていられるのもいいですね。
さすが、創業290年を誇る老舗のメーカーさん、面白いお話しですね。
青山 ゑり華はなぜ御召をお勧めするのでしょうか?
シボがあるひんやりとした風合いは、湿度が高い日本を快適に過ごすために作られた、素晴らしい知恵の産物です。
張りがあって着やすく、シボのために着崩れしにくいので初心者の方にもお勧めです。
織の着物の中では紬よりも格が上がります。
色柄・風合い・組み合わせによってカジュアルから正装にまでも幅広く着られます。
ゑり華の御召は、色柄共にスッキリした物を中心に揃えています。
無地感覚の物から絣御召まで共通して言えるのは、帯合わ せの自由度が大きいということ。
京都のはんなりとした染帯。
織楽浅野さんのようなシンプルな帯。
琉球紅型・吉野間道・北村武資さんの経錦などなど、思い思いの帯を楽しん で頂ける、それが御召の良さです。